遠絡統合療法(遠絡療法)の基本的考え方
・・・「生体の流れ」を「川の流れ」に例えて

(1)遠絡統合療法(以下、遠絡療法)の適応と、機能性疾患と器質的疾患

痛み、しびれ、体の不調があるのに、いくら検査しても、異常がない。

このようなケースのほとんどは、機能的に「生体の流れ」(ライフフロー)がスムーズに流れていないことによって発生する機能性疾患です。外科的手術を必要とする器質性疾患を除いて、機能性疾患は遠絡療法によって改善します。

 

【トピックス1】機能性疾患と器質性疾患

体の症状は、機能性疾患と器質性疾患に分けて考える必要があります。機能性疾患とは、内臓・神経・筋肉・骨などの体を構成する組織(部品)には問題がないのに、組織(部品)の動きが悪いことによって症状が起こっている状態です。例えば、胃の働きが低下して消化不良の状態であるとか、血流が低下して神経の働きが低下し、手足にしびれが生じている状態などです。一方、器質性疾患とは、体の部品に修理が必要な状態です。例えば、胃に潰瘍ができて穴があいて痛む状態であれば、胃の穴をふさがなければ痛みは治まりません。骨が折れて足が動かない状態であれば手術が必要です。そのような場合は、器質性疾患です。まずは、外科的に手術や矯正など外科的なアプローチが必要です。その後に、遠絡療法で組織の回復促すことは、大変有効です。

(2)ライフフローと6つの治療法

人間の身体には、生命活動にとって必要な様々な「流れ」があります。

西洋医学的にいえば、血液、体液、リンパ液、髄液、ホルモン、神経伝達物質、などの流れであり、東洋医学的にいえば、「気」「血」「水」の流れです。これを遠絡医学では、「生体の流れ」(以下、ライフフロー)と呼んでいます。これらが滞りなく移動・循環することで生命は維持されています。

【トピックス2】「気・血・水」

「気・血・水」とは、東洋医学でいわれている、身体を構成し全身をめぐる3つの要素のことです。

「気」は生命エネルギーのこと。人体の構成と生命活動の最も基本となるエネルギー源であり、体の各機能を動かし、血液や水分の流れをスムーズにし、新陳代謝を促す働きを持っています。

「血」は、血液のこと。健康を維持するために全身に栄養を運び、老廃物を回収する働きがあるので、全身に栄養を供給して潤していきます。

「水」は、血液以外の体液のこと。胃液や涙液など人体内の正常な水分のことをいい、各臓腑、組織内の液体と正常な分泌物も含みます。体全体を潤し、体内を循環して体温調節や関節の働きを滑らかにします。

「気・血・水」の流れる道筋は、「経絡」と呼ばれています。

【トピックス3】「ライン」と「経絡」

遠絡医学では、ライフフローの通る道すじを「ライン」と呼んでいます。東洋医学でいわれる「経絡」をもとにしていますが、従来の道すじや使用の仕方などとは異なる部分があるため「ライン」と呼んで区別しています。ラインは、体内に14本、左右合わせると26本あり、遠絡医学ではそれぞれのラインが影響する体内の範囲を特定しています。

遠絡医学では、疼痛や症状が発症する原因は、ライフフローが滞り、丁度川の流れが土砂災害などで堰き止められて水が流れなくなってしまったと同じような状態が体内で引き起こされていることによると考えています。従ってこれを治療するには、その障害物をまず取り除かなければなりません。しかし、従来の医療には「ライフフローの循環不全やバランスの崩れによる病気の発症」という発想がありません。ですから、このライフフローの障害物の取り出し方も循環やバランスの回復方法もわかりません。

その結果、西洋医学では大掛かりな検査施設や医療機器、たくさんの薬や注射を使って治療の促進を図ってきました。しかしこれは、障害物によって堰き止められ洪水になりそうな水に対して、近くに溜池を作ったり、時にはダムのような巨大な排水施設を建設し、一時しのぎを行っているようなもので、ライフフローの障害を取り除かない限りは根本解決とはいえません。

遠絡療法は、ライフフローの滞りの原因となっている障害を取り出し、流れそのものを取り戻すことで、根本的な治療を図ることができます。

障害物を取り除きライフフローを回復する方法には6つあります。

  1. 他のラインにバイパスを作り障害物を取り除く方法(連接法)
  2. 頑固な詰りを打ち砕く(相克法)
  3. ラインの幅を拡張する(相輔法)
  4. ラインを補強する(補強法)
  5. ライフフロ―の流量を豊かにする(増流法)
  6. ライフフロ―の流れを早くする(牽引瀉法)

この六つの治療法を基本として、ライフフローの流れを元のように、或はそれ以上に豊かに速く流れるようにすることにより、症状や病気を根本から治療することができるのが遠絡療法です。


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