遠絡医学的診断の特徴
・・・中枢性の見分け方とAtlas(頸椎1番)からの治療の重要性

(1)局所性症状でも中枢性症状でも遠絡療法では治療が可能

遠絡医学では、症状を局所性と中枢性のものに区別し病態に合わせて治療法を選択します。中枢性の場合、脳や脊髄といった中枢の治療を行うことで、手足などに現れている末梢、局所の症状も瞬時に消失します。

局所性症状とは、発生原因がはっきりしていて炎症所見が見られ、発症部位が固定していて変動しないという特徴をもち、明確に局所に原因があるものをいいます。

遠絡医学では、この局所の条件を満たさなければすべて中枢性、すなわち中枢神経系に大本の原因があると捉えます。この中枢性の原因部位を痛みの種類、病態から適切に診断し、その根本の原因から治療を行います。中枢の治療を行うと、手足などの末梢の局所に出ている症状も瞬時に解消し、長く痛みに苦しんできた患者様が即座にその苦しみから解放される様は、治療者自身も驚くほどの即効性があります。

局所性症状

  1. 外傷などの明確な原因で、初期に赤く腫れる
  2. 痛い場所がはっきりしている。
  3. 痛みの出方がはっきりしている。

 

中枢性の原因部位
中枢性の原因部位

(遠絡統合療法セミナーテキストより)

中枢性の場合、すべて症状は異なる場所に現れます。例えば、右大脳出血による左手と左足の麻痺やしびれなどの症状の場合は、本来手も足も正常であるにも関わらず症状が発生します。しかし、原因となっている大脳出血部には、症状そのものは発生しません。

すなわち症状に現れたところを直接治療しても、根本的な治療にはならないのです。従って、手足の症状を改善したいのであれば、大本の原因である脳と脊髄に効果が及ぶような「間接治療」が必要となります。大本の原因部位に遠絡療法を施すことではじめて「間接的」に手足の症状を改善することができるのです。

一般の西洋医の多くは、「症状」の病態の本当の意味を知らないために、正確な病因病態がわからないでいます。例えば「足の痺れ」を例に遠絡医学による病態をご説明すると、両足全体の「末梢から中枢に上がってくる痺れ」は、遠絡医学的には、間脳視床下部の神経線維が細胞蓄積と呼ばれる病態によって圧迫を受け、触・圧覚の低下が起こった結果と考えます。間脳の細胞蓄積を改善する治療が必要です。また「腰部(中枢部)から下肢に下りてくる片側性の痺れ」の場合は、腰部脊椎神経線維の完全圧迫による温・痛覚の低下が原因です。腰部脊椎神経の完全圧迫を改善する治療をする必要があります。正しい症状の病態、症状が本当に意味することが分かってこそ、初めて根本からの正しい治療を行うことができます。

【両足の末梢から中枢に上がってくる痺れ】
【両足の末梢から中枢に上がってくる痺れ】

【片側の中枢部から下肢に下りてくる痺れ】
【片側の中枢部から下肢に下りてくる痺れ】

(2)Atlas(アトラス=頚椎1番)の重要性

遠絡医学では、中枢性病因の根本はAtlas(アトラス=頚椎1番)と考えています。第一頚椎部分の炎症などの病変が、この部分でのライフフローを詰まらせることで頭部をめぐるライフフローの還流が阻害され間脳(視床、視床下部、脳下垂体)へと影響します。視床は脊髄の機能を支配していますので、四肢にも症状がでます。また、Atlasは脊髄と脳幹の境目にあたりますから、ここの病変は、隣接する脳幹(延髄、橋、中脳)への波及し、その機能の発揮を抑制します。

【トピックス4】Atlas

一般的には、Atlas(アトラス)とは、頚椎1番・別名「環椎」のことをいいます。7つある頚椎の1番上に位置し、頭蓋を支えています。ギリシャ神話の、ゼウスによって一生天を支える使命をおったアトラスの話にちなんで、頭蓋を支えている頚椎1番をAtlasと呼ぶようになったといわれています。遠絡医学でAtlasという場合は、この頚椎1番部分の高さ(レベル)を意味しています。Atlasは、ちょうど上位中枢(脳)と下位中枢(脊髄)の境目に位置します。この部分で問題が生じると、上位中枢にも下位中枢にも影響が出ますから、遠絡医学では大変重要視している部分です。

ギリシャ神話 アトラス像
ギリシャ神話 アトラス像

Atlas
Atlas


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