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予約診療
医療法人東西医会 小泉医院遠絡医療

埼玉県草加市中央1-1-18  048-927-5370

アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎

難病指定医·遠絡指導医による
遠絡医療・バイオレゾナンス
EAT. ア-ユルヴェ-ダ. リハビリ

の診療をしている総合医院です

患者様向け

Ⅰ アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは、透明のさらっとした鼻水、鼻づまり、発作的で連発するくしゃみの3つの症状を主とするアレルギー疾患です。主な原因として、空気中に浮遊する花粉やハウスダストなどの原因物質「アレルゲン」を吸い込み、その成分が鼻の粘膜から体内に入ることによって起こるアレルギー反応です。

アレルギー性鼻炎は2種類に分けられます:

①季節性アレルギー性鼻炎(=花粉症):

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、鼻の三大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)だけでなく、目の症状(かゆみ、涙、充血など)を伴う場合が多く、その他にのどのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。

②通年性アレルギー性鼻炎:

ダニ・家の中のちり(ハウスダストなど)・ゴキブリなどの昆虫、ペットの毛・フケなどが原因(アレルゲン)のアレルギー性鼻炎です。アレルゲンが一年中あるので、症状も一年中あります。鼻炎の症状以外に喘息、アトピー性皮膚炎などを合併することがあります。

1-花粉症の症状

抗原抗体反応で肥満細胞から放出されたヒスタミンは知覚神経を刺激してくしゃみや鼻水を、ロイコトリエンは鼻粘膜の血管を刺激して鼻詰まりを起こします。

2-花粉症の治療

内服薬 鼻水・くしゃみの薬 鼻水・くしゃみの薬
第1世代抗ヒスタミン薬
クロルフェニラミンマレイン酸塩
クレマスチンフマル酸塩など
第2世代抗ヒスタミン薬
エピナスチン塩酸塩
セチリジン塩酸塩など
鼻づまりの薬:抗ロイコトリエン拮抗薬:オノン、キプレスなど
点眼薬 抗アレルギー点眼薬 抗ヒスタミン点眼薬
ペミロラストカリウム
トラニラストなど
クロルフェニラミンマレイン酸塩
ジフェンヒドラミン塩酸塩
舌下薬 シダキュア舌下錠
(耳鼻咽喉科にて処方)
シダトレン舌下液
(耳鼻咽喉科にて処方)
手術 レーザーによる下甲介焼灼術が広く行われています。
鼻中隔矯正術や、下甲介粘膜切除術(入院、全身麻酔にて)
遠絡治療 アレルギー性鼻炎の治療に高い適用があります
(60年続いた重度の鼻炎が改善した例もあります)

3-花粉症の予防

  • 玄関前で服についた花粉を払い落としてから室内に入りましょう。
  • うがいや洗顔で、花粉を洗い流すと効果的です。
  • 花粉シーズンには室内の花粉の侵入を防ぎましょう。
  • 室内の花粉を除去するためにも、こまめな掃除をしましょう。
  • アレルギーの症状を軽くするためには、規則正しい食生活を心がけましょう。
  • 早寝早起きをする、適度な運動をするなどして、体調を整えましょう。
  • 花粉シーズンは布団は外に干さず、布団乾燥機などを使うようにしましょう。
  • 外出先では花粉が顔に触れないように帽子やマスクをして、サングラスやメガネをかけましょう。
  • 家のなかでは空気清浄機をかけて花粉の飛散を防ぎましょう。

Ⅱ 副鼻腔炎とは

副鼻腔炎とは、鼻腔の周りにある副鼻腔が炎症を起こす病気です。

副鼻腔炎は、鼻腔が炎症を起こして鼻腔と副鼻腔をつなぐ穴がふさがります。穴がふさがると、鼻腔への粘液排出がうまくいかなくなり、副鼻腔内の粘液に細菌やウイルスが繁殖して膿がたまり、膿が鼻水と一緒に出てくるため、透明ではない黄色のネバネバとした鼻水が出るという特徴があります。

急性副鼻腔炎:

副鼻腔の炎症症状が治療開始後、1ヵ月程度で改善するものは急性副鼻腔炎です。

慢性副鼻腔炎:

急性副鼻腔炎が長引いたり繰り返されたりして、その症状が3ヵ月以上続くと慢性副鼻腔炎となります。

好酸球性副鼻腔炎:

アレルギー反応に関わる白血球の一種である好酸球による好酸球性副鼻腔炎です。アレルギー性鼻炎や喘息の方に発症しやすく、効果の高い薬はステロイドのみですが、ステロイド治療を止めると元に戻ってしまう傾向が強いのが特徴です。

1-副鼻腔炎の原因

副鼻腔炎は、風邪のウイルスや細菌、アレルギーなどにより、副鼻腔の粘膜に炎症が起こることで発症します。風邪(ウイルスや細菌感染)やアレルギーなどがきっかけで鼻の中で炎症が起きると、鼻の粘膜が腫れたり、粘り気のある鼻水が出てきます。この腫れや鼻水によって、副鼻腔と鼻の間の自然口がふさがると、副鼻腔から分泌物や異物を排泄できなくなり、洞穴の中の雑菌が繁殖したり、洞穴の中の炎症が酷くなります。鼻水や膿がたまってしまいます。鼻の中に膿が残り、その膿がさらに炎症を悪化させ、膿が増えるという悪循環を起こします。こうして起こるのが副鼻腔炎です。

2-副鼻腔の構造

鼻の中は「鼻腔」と「副鼻腔」とで構成されています。副鼻腔は、鼻の周囲にある空洞です。①前頭洞②篩骨洞③上顎洞④蝶形骨洞と呼ばれる空洞が其々に左右あり、合計8個空洞があります。その中には空気が入っていて、小さな穴でいわゆる自然口とよばれる通り道で鼻腔とつながっている。副鼻腔の表面には薄い粘膜があり、粘液を出しています。さらに、線毛という小さな毛がたくさん生えていて、粘液を鼻腔のほうへ押し出す役割を果たしています。

3-副鼻腔炎の主な症状

4-副鼻腔炎の治療

急性副鼻腔炎の治療には、抗菌薬を使用します。通常、2週間程度服用を続ければ完治します。副鼻腔の症状が3ヵ月以上かかる慢性副鼻腔炎は、マクロライド系の抗菌薬を少量ずつ飲み続ける治療を行い、2-3ヵ月間『鼻内の環境を整える目的の抗菌薬』を内服します。この薬の細菌を殺す作用の他に、粘膜の炎症を抑える作用があるといわれています。粘りのある痰なら、去痰剤も使用します。その他の治療法としては、鼻の中を洗って膿を出し、できるだけ膿を残さないようにする「鼻洗浄」や点鼻噴霧ステロイドという方法があります。それでも改善されない場合には、詰まっている穴を広げて、中の膿を吸い出す手術を行います。

Ⅲ 花粉症・副鼻腔炎の遠絡療法

遠絡医学では、季節性、通年性の花粉症、及び副鼻腔炎の病態を、脳下垂体という内分泌(ホルモン)の分泌をコントロールしている部位の機能障害と考えています。頚椎1番アトラス部位での微細な炎症により、脳内の間脳(視床~視床下部、脳下垂体)に静脈の鬱血、鬱滞が生じその部位の機能が低下することで、発症閾値が低下してアレルギーが起こりやすくなります。

頚椎1番アトラスから間脳にいたるライフフローを調整することで、アレルギー症状が出にくくなります。また、アトラス部位の炎症があると、冷え症や肩こり、めまいなど自律神経の乱れによる症状や睡眠障害なども発症しやすくなります。アレルギー性鼻炎、花粉症の治療をしながら、これらの症状を同時に治療することができます。ほとんどの方が、治療をしたその日から違いを実感できます。(効果の実感、改善のための治療回数には個人差があります)

【症例報告1】アレルギー性鼻炎

毎年、花粉の時期になると止まらないクシャミ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ。苦しくて夜も眠れないご症状からの脱出者、続出しています!60年以上続いたご症状が数回の治療でご卒業された方も!もう花粉の時期が怖くなくなります!!

【症例報告2】アレルギー性鼻炎

症例:

12歳 男児

主訴:

鼻の奥が腫れて鼻で呼吸ができない
鼻水が出てこない
就寝中、口呼吸でつらい

遠絡療法実施(1回/週)

第1回目:
治療した日の夜は、鼻呼吸で楽に眠れた。(翌日は鼻づまりが戻った)
第2~4回目:
鼻呼吸可能な状態が3日~4日継続し、また戻る状態が続いた。
第5回目以降、鼻がつまってもすぐに通る状態になり、それ以来詰りが気にならなくなったため治療終了となった。

作用機序はホームページの「遠絡療法」をご参照ください。

医療従事者向け

1-季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

鼻炎症状を引き起こす植物

春の代表的な花粉といえばスギやヒノキですが、スギは冬から飛びはじめます。また、夏はシラカンバ、秋はブタクサやカナムグラなど、地域によって異なりますが、季節性アレルギー性鼻炎を引き起こす花粉は一年中飛んでいます

2-アレルギー性鼻炎発症のメカニズム

花粉症は、花粉タンパクを抗原とするⅠ型アレルギーで、肥満細胞が放出する生理活性物質がくしゃみなどを引き起こします。

アレルギー性鼻炎の主な原因は、抗原抗体反応によるものです。空気中を浮遊しているスギなどの花粉やハウスダストなどのアレルゲン(抗原)が鼻粘膜に付着すると、まずは異物を何でも食べる細胞「マクロファージ」が食べ、その情報を「リンパ球」に伝えます。

リンパ球の一種であるへルパーT細胞からサイトカインによる刺激を受けたB細胞が、再びアレルゲンが体内に入ると、花粉に反応する抗体を分泌します。抗体のくっついた肥満細胞の表面で、アレルゲンと抗体は鍵と鍵穴のように結合します(抗原抗体反応)。これが引き金となって、炎症を引き起こす化学伝達物質(ヒスタミン、ロイコトリエンなど)が肥満細胞から放出されます。ヒスタミンは知覚神経を刺激してくしゃみや鼻水を、ロイコトリエンは鼻粘膜の血管を刺激して鼻づまりを起こします。

抗原が鼻に入ると、体の中に抗体(IgE抗体)がつくられ、これが鼻の粘膜の肥満細胞とアレルギーを起こす細胞について感作が成立します。感作されるかされないかは、体質によって決まります。スギ花粉やダニでは約50%の人が感作されています。感作された人の50%に症状が発見し、これを発症と言います。どのような人が発症するかについては、患者さんの内的因子(遺伝的素因)や外的因子(大気汚染や花粉飛散量など)が考えられますが、はっきりと証明されたものは現在のところはありません。

3-アレルギー性鼻炎の治療

1)抗原(原因物質)の除去と回避

治療の第一歩はまず鼻に入る抗原の量を減らすこと。ダニ・家のほこり・花粉・ペット対策は、畳は週に2回以上掃除する。織物のソファー、じゅうたん、畳はできるだけ避ける。ベッドのマット、ふとん、枕に防ダニカバーをかける。室内の湿度を約45%、温度を20~25℃に保つ。花粉飛散の多い時は外出を控える。外出時にマスク、メガネを着用する。けばだった毛織物のコートの使用は避ける。ペット飼育をできればやめる。

2)薬物療法

►くしゃみ・鼻水:

ヒスタミンが神経に作用するところ(受容体)をブロックします。
第一世代抗ヒスタミン薬:商品名:ポララミン、タベジール
第二世代抗ヒスタミン薬:商品名:ザジテン、ゼスラン、ニピラミン、レミカット、アレジオン、エバステル、ジルテック、タリオン、アレグラ、アレロック、ザイザル等。

►鼻づまりの薬:

ロイコトリエンが鼻粘膜の血管の刺激をブロックします。

抗ロイコトエイエン薬:商品名:オノン、シングレア、キプレス

►全般的に効く薬:

  1. ①Th2サイトカイン阻害薬:IgE抗体を作るもとの細胞(Th2リンパ球)に作用して、抗体をつくりにくくする効果がある:商品名:アイピーディ
  2. ②ケミカルメディエーター遊離抑制剤:抗原抗体反応が起きても、肥満細胞からのケミカルメディエーター(ヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質)遊離を抑える薬:商品名:インタール、リザベン、ソルファ、アレギザールなど
  3. ③鼻噴霧用ステロイド薬:ステロイドの副作用は殆どありませんが、定期使用しないと効果が発揮されません。商品名:フルナーゼ、リノコート、ナゾネックス、アラミストなど
  4. ④経口ステロイド薬:抗ヒスタミン薬との配合剤がよく用いられてます。ステロイド薬の副作用があるため、1週間をめどとしての使用にとどめます。商品名:セレスタミン
  5. ⑤生物学的製剤(抗体療法):花粉のIgE抗体と肥満細胞がくっつくのを邪魔することで、アレルギー反応を元から抑えます。商品名:ソレア
  6. ⑥その他:漢方療法:小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出る方のアレルギー性鼻炎、花粉症に使用されます。麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)は、体力虚弱で、手足に冷えがある方のアレルギー性鼻炎に使用されます。

3)アレルゲン免疫療法

皮下注射免疫療法や舌下免疫療法:抗原に対する反応を弱めていく方法ですので、2−3年の治療が必要です。約70%に有効と考えられています。(他院の専門耳鼻科と相談してください)

4)手術療法

鼻づまりの強い人に対して、レーザー手術などの粘膜を焼く手術(炭酸ガスレーザーやアルゴン凝固術)があります(他院の専門耳鼻科と相談してください)

5)遠絡療法

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の大脳の深部に位置している間脳(視床、視床下部、脳下垂体など)のライフフローを改善することによって、アレルギーが起こる閾値(限界値)を高めます。遠絡療法でアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の症状を改善される患者様が多くいらっしゃいます。

4-遠絡療法が鼻炎に効くメカニズム

遠絡療法で重視しているのは、体内を流れる生体の流れ(ライフフロー)です。これは、血液、リンパ液、ホルモン、イオン、ド-パミンやセロトニンなどの神経伝達物質、さらに目に見えないエネルギーなど、生命活動の流れのことです。これらが全身を滞りなく循環していれば、心身ともに健康な状態を維持できます。しかし、どこかに詰まりがあったり、流れが滞っていたりすると、原因不明の痛みや症状が出てきます。その滞ったライフフローの流れを円滑にし、全身を活性化するのが遠絡療法です。

遠絡療法では、ライフフローが流れる道筋を「ライン」と呼びます。ラインは左右の手足に12本ずつ、体の中央に2本の計26本あります。このライン上にある治療点を刺激して、ライフフローの流れを促すのです。アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎は、手足にある治療点を刺激してライフフローの流れをよくすると、症状が改善していきます。

アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎のベースには、アレルギー体質があります。人はそれぞれ、生まれた時から免疫のコップを持っています。そのコップは、アレルギーを生じさせる様々な物質が溜まっていきます。大気汚染、ストレス、ダニや花粉、食べ物などのアレルゲン(アレルギーの原因物質)など・・コップに入るものは、どの人も同じようなものですが、コップの大きさ(容量)は、人によって違います。コップが小さい人は、中身がコップから溢れ出てしまうため、アレルギーを起こすというわけです。

これが副鼻腔炎のペースにありますから、まずコップの容量を大きくして、アレルギーが起こる閾値(限界値)を高くする必要があります。コップの容量を大きくするのは、容易ではありません。しかし、遠絡療法で体の調子を整えれば、それも可能です。

遠絡医学の考えでは、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎は、頚部でライフフローが詰まることで、頚から上の脳の深部に位置している間脳(視床、視床下部、脳下垂体など)のライフフローの流れが悪くなって起こります。特に下垂体の機能が低下していると、鼻炎の症状が出やすくなります。遠絡療法が特に重要視している第一頚椎(アトラス)は、脳へいくライフフローの出入り口です。ここが詰まると、上にある間脳や脳幹部の流れが渋り、様々な症状がでてきます。逆にいえば、この部分の詰まりが改善すればライフフローが流れ出し、不眠、冷え症、アレルギー、めまい、肩こり、しびれなど、多くの症状が改善されます。

作用機序はホームページの「遠絡療法」をご参照ください。

►当院では、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎の補助治療として
Bスポット治療(EAT)も実施しています。

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