腰痛/椎間板ヘルニア/変形性腰椎症/腰椎すべり症/腰椎分離症/脊柱管狭窄症/仙腸関節炎

腰痛は、国民病とも呼ばれ高齢化社会に伴いますます増加傾向にあります。腰痛の原因は、不良姿勢、負担の蓄積、重い物を持ち上げた時の過負荷、加齢による脊椎の変形、腎臓病など内科的な問題、女性の場合はホルモンバランスの崩れからくる腰痛もあります。

また、昨今ではストレスにより脳の痛み抑制機能が低下することによって発症する腰痛の存在もクローズアップされています。総合的な診断を行い適切な治療を行うことが大切です。

整形外科的な腰痛

下記の病名は、腰痛の症状の出方とレントゲンやMRIによる画像にて診断されます。変形が重度で神経症状が出ている場合は手術の適応となりますが、適応とならないケースも大変多くあります。

椎間板ヘルニア⇒
脊椎の間でクッションの役割をしている椎間板の髄核が飛び出して、神経を圧迫します。負担の蓄積や重い物を持ち上げた時の過負荷が原因となるケースが多く、働き盛りの男性に多い腰痛です。
変形性腰椎症⇒
腰部の脊椎に「とげ」ができて神経を圧迫し、炎症を起こします。加齢に伴う腰椎の変形で、高齢者に多くみられます。
腰椎すべり症⇒
脊椎は積み木のように重なっています。下の脊椎に対して、上の脊椎の位置が前方にすべっている場合、腰椎で起きている場合を腰椎すべり症と呼びます。
腰椎分離症⇒
脊椎の後ろ半分は輪の形をしています。この輪の部分に亀裂があり前方の椎体部分と分離しているものを 腰椎分離症と呼びます。腰椎すべり症を伴う場合が多いです。
脊柱管狭窄症⇒
脊椎の後ろ半分の輪の内径が狭くなり、神経を圧迫して起こる腰痛です。加齢に伴う変形で、高齢者に多くみられます。

下記の病名は、症状の出方により診断され、画像上は問題がない場合がほとんどです。筋や筋膜の損傷、炎症、腰部~骨盤の関節の機能低下に伴います。

ぎっくり腰⇒
重いものを持った時などに起こる急性の腰痛です。はっきりとした原因は不明ですが、多くは筋線維や筋膜の損傷によると考えられます。
仙腸関節炎⇒
仙腸関節の機能の低下が原因で起こる腰痛です。

腰痛の一般的な治療

  • (1)薬物療法
    消炎鎮痛薬・筋弛緩薬などの内服薬、貼り薬や塗り薬、漢方薬などを処方します。
  • (2)理学療法・リハビリテーション
    温熱療法、低周波治療、高周波治療、各種手技療法、運動療法などにより、骨格や関節の機能障害、筋・筋膜性の炎症を改善し、腰痛を改善するとともに再発を予防します。
  • (3)神経ブロック注射、局所ステロイド注射
    痛みを遮断すると同時に交感神経をブロックし、痛みの信号が脊髄神経に伝わらないようにするだけでなく、血管を拡張させて、痛みの悪循環を改善します。

腰痛に対する遠絡療法

画像上の問題と症状は、必ずしも一致しない場合が多々あります。背中が大きく曲がっていても全く痛みなく過ごされている方もいます。そのような方は、腰部のライフフローが良好であると考えられます。逆に、脊髄や脊髄神経の微細な炎症によりライフフローが滞っていると、画像検査上の問題が無くても神経線維が圧迫され痛みや重み、痺れなどが発症します。

遠絡療法では、腰痛の出ている脊椎のレベルと症状の範囲に応じライフフローの調整を行います。治療後、すぐに痛みや痺れが改善します。炎症の度合いにより、何回かの継続治療が必要となります。

【症例1】 脊柱管狭窄症(軽度) 56歳 男性

ゴルフが趣味ですが、クラブを振ると腰が痛むため腰にサポーターを巻いて行っていました。診察時は、腰痛悪化のためゴルフは休んでいる状態。早く改善したいとの希望で、遠絡外来を受診されました。初診時、治療前は立位で体を前屈と回旋した時の右腰から臀部にかけての痛みが強い状態でしたが、治療後は前屈も回旋も痛みが無くなりました。

2回目の治療後は、ゴルフも再開できて普段の痛みも改善。MRIにて脊柱管狭窄症の指摘はありましたが、現在は東京マラソンにも出場するなど良い状態を保たれています。

【症例2】 腰椎ヘルニア(30代 女性)

特に理由はなく右の腰から仙骨部にかけての違和感と鈍痛が始まり、レントゲン検査にて第4・第5腰椎間の椎間板ヘルニアと診断されました。手術の適応はなく、物理療法などを実施しましたが、常に鈍痛と違和感があり、完全に治るのかという不安も強く遠絡外来を受診されました。初回治療後、腰痛は自覚症状が全く無くなりました。

2回目の治療に来院された時は、腰椎4番5番の高さの右腰部に、重さと違和感が再発していましたが、痛みは無い状態でした。治療にて、重みや違和感の改善を確認したあと、ライフフローが再び詰まらないように、自分で刺激できる治療ポイントを指導し、終了とさせていただきました。

【症例3】 腰部脊柱管狭窄症(75歳 女性)

5~6年前から腰痛。特に寝返り、起き上がり時など動きはじめに激痛が起こり、しばらくすると落ち着く状態。痛みの為、仰向けに寝ることができません。物理療法、マッサージなどの効果がみられないため、遠絡外来を受診されました。

初回治療後、立ち上がり時の痛みは続いているものの、立位姿勢では腰が伸びた状態となり1割ぐらいの改善を実感。2回目の治療後は、起居動作時の痛みは半減。仰向けに寝ることも可能となりました。現在、継続治療中です。

【症例4】 脊柱管狭窄症(89歳 女性)

農家で若い頃から冬でも腰まで水に浸かるような重労働をされ、30代から足の冷えや腰痛が酷かったそうです。80代になり益々症状が悪化し、体全体冷え(特に下半身は入浴しても温まらない)両下腿の痺れ痛み、両足指の痛み、腰痛、陰部から肛門の痛みなど様々な症状に悩まされ、歩行も腰を曲げも長く歩けない状態でした。地元の整形から遠方の大学病院まで治療に通われましたが、効果が無いということで当院を受診されました。

週に1回程度の治療で、現在3か月目に入ったところですが、毎回治療後は痛みなどの症状はほぼ改善され、腰をのばしての歩行も可能になります。日常的にも両下腿にあった痺れや痛みは無くなり、体温調節も改善されてきました。さらに改善をめざし、治療継続中です。

【症例5】脊柱管狭窄症(65歳 男性)

65歳男性 N.Sさんは両足から足ゆびにかけての痺れと冷え症が常にあり、同時に腰痛と5分以上立っていると両膝から足部にかけての感覚が無くなり立っていられなくなるというご症状がありました。最初は当院で開催された「健康談話 腰痛の治し方」で遠絡療法の治療を体験され、4~5日痺れや痛みの調子が良かったことから再度遠絡療法の治療を受けに来られました。治療後の結果は腰痛は軽快、足の痺れも半減し足に温かい感じがしてきたとのことでした。継続される中で、さらに改善されていくと考えられます。

【症例6】坐骨神経痛の痛み(48歳 女性)

バトントワリングの指導者で日頃から運動量の多い女性です。半年前から腰痛があり4ヶ月前から腰の重さが強まりました。仕事はなんとかされていましたが、1ヶ月前より左臀部より下肢後面の痺れが発症し整形外科を受診したところ坐骨神経痛と診断されました。注射、牽引、点滴など数カ所のクリニックや治療院で実施しましたが、2~3日調子が良くなってもまた症状が戻ってしまうことが繰り返されました。車やイスから立ち上がる時の痛みが強く仕事にも差し支えるようになり当院を受診されました。

遠絡療法で治療後は、左臀部痛は軽快、痺れは残りました。翌日より徐々に痛みは消え、立ち上がり時の痛み痺れも改善し、軽いジャンプも可能になりました。2回目の治療で臀部痛はほぼ無くなり治療終了となりました。

解説:

痛みはライフフローが不完全に圧迫を受けた症状であり、痺れは完全に圧迫されて流れが遮断されると発生する症状です。遠絡治療によって、腰部~坐骨神経にかけてのライフフローを改善することで症状が無くなりました。

【症例7】手術を勧められた腰椎椎間板ヘルニア~腰痛・下肢痛・痺れ~(58歳 岩手県 女性)

20代: 出産後より冷え症となり、もともとあった腰痛が悪化しました。
31歳: 腰痛・右下肢の痛みと痺れがひどくなり、歩行困難となって腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けました。手術は成功し、痛みは治まりましたが、右足指のつけねから先の感覚が麻痺してしまいスリッパなどが履きづらくなりました。そのまま、軽い症状が出ても気にせずに生活を送っていましたが、56歳頃より右下肢の痛み・痺れと足先の感覚障害が悪化。再び歩行がしづらくなり、近隣の整形外科などで牽引療法やリハビり治療を受けましたが残念ながら改善せず、反対側の左下肢にも痛みや痺れが出現するようになりました。
58歳: 東京の腰痛専門病院を受診し、MRI検査の結果「腰椎椎間板ヘルニア」の再発と診断され早めの手術を勧められました。前回の経験から、手術以外の治療を希望され当院を受診されました。

初診時の主訴は、以下のとおりです。

  1. 腰から両下肢全体の痛み(左>右)(左下肢全体が突っ張り膝が伸びない。)
  2. 右前足部の感覚麻痺(足趾曲げにくい)
  3. 長距離歩行困難(連続歩行で左下肢の脱力感)
  4. 頚~肩のこり
  5. 両手両足の冷え症 (冬季は酷いしもやけになる)

治療後は痛みが半減し、以降2週間に一度の治療を継続されました。3回目には、自宅での歩行距離も大幅に伸び、気にされていた右足先の感覚障害にも改善がみられています。

解説:

MRIの所見では「腰椎椎間板ヘルニア」ということで、長距離歩行ができないため買い物など日常生活にも制限があり、手術を勧められていた方でした。遠絡療法にて、腰椎部はもちろん頚部~脳幹部~間脳(視床・視床下部など)のライフフローを改善することで、ヘルニアからの下肢痛だけでなく、冷え症、足先の感覚障害など全身に出ている症状に対応することができました。

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小泉医院遠絡医療センター

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