帯状疱疹後神経痛(PHN)


症例報告4 あご~首~耳の下 帯状疱疹後神経痛 喜びの声
(※こちらの動画はページ下方・症例報告4にてご覧下さい。)

「風があたっても、衣服が触れてもビリっと痛い。」
「剣山でグサグサ刺されるように痛い。」
「中からガンガン響くような鈍痛に定期的に襲われる、、、。」

帯状疱疹の発疹が消えた後も、外見からはわからない激痛に苦しむ患者様が薬や注射に頼らない安全・安心の「遠絡療法」で大勢、笑顔になっています!

帯状疱疹(たいじょうほうしん)について

帯状疱疹は、幼児期に感染した水痘(すいとう)ウイルス(ヘルペスウイルス)が体内に潜んでいたものが、ストレス等の免疫力低下により活発化して発症します。神経に沿って帯状に発疹・水疱・痛みが出現します。最初は皮膚の違和感から始まり、触覚・圧覚などの感覚低下、続いて温度覚・痛覚が過敏になり、帯状疱疹が出現します。我々の研究データでは、最も多い出現部位は胸部、最も治りにくいのは上腕部及び下腹部となっておりす。なるべく早期に皮膚科などで抗ウイルス剤を用いた治療を行うことが、後遺症を防止する為に重要です。

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは?

「風があたったり、衣服が触れてもビリッと痛む」「剣山でグサグサ刺されるような痛み」「体の奥でゴワゴワしたような痛み」(患者様の表現より)

帯状疱疹が発症すると、ウイルスによって神経の線維がダメージを受けます。そのダメージの程度によって、帯状疱疹が治癒した後も後遺症として神経痛が残る場合があります。

帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)またはPHN(post-herpetic neuralgia )と呼ばれ、焼けるような痛み(灼熱痛)や電気が走るような痛み(電撃痛)が発生します。

ヘルペスウイルスによる神経線維のダメージの程度が、非常に重度であった約10%の方に帯状疱疹後神経痛の症状が後遺症として残ります。

遠絡医学的には、神経線維破壊症候群のひとつとして捉えています。

治療には、神経線維の修復・再生が必要となります。

帯状疱疹後の神経線維の修復・再生には2~3年かかります。遠絡療法では、痛みの緩和は数回の治療でも充分効果がありますが、再発の防止も含めた完全治癒に至るには、治療を継続して2~3年が必要です。)

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは?

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは?

帯状疱疹後のズキズキ、触れない痛みの原因

帯状疱疹後神経痛の一般的な治療

1.免疫力の回復

休養、蛋白質の摂取、γ―グロブリンの投与。

2.薬物療法

抗うつ薬、抗てんかん薬、リドカイン製剤、オピオイド、カプサイシン

3.神経ブロック

4.脊髄電気刺激療法

硬膜外腔に電極を留置して脊髄を電気刺激することで痛みを緩和する治療

帯状疱疹後神経痛に対する遠絡療法

帯状疱疹後神経痛の治療の重要な点は、ウイルスによってきずついた、脊髄・脊髄神経の神経線維の修復をすることです。しかし、一般的な治療では、神経線維の修復に有効な治療法がありません。

遠絡療法では、ライフフローの流れを強化することで、ウイルスに対する免疫力を向上させながら神経線維の修復を促進することができます。

具体的には、脳幹部~頸椎部脊髄と脊髄神経部分、及び、患部の脊髄神経の根元にあたる脊髄のライフフローをそれぞれ調節します。顔や喉、体幹部前方を通る任脈というラインにある治療ポイントにソフトレーザーを当て刺激をします。脳や脊髄のコントロールをしている督脈というラインが調整され、ライフフローが改善します。このソフトレーザーを使用した治療により、脊髄の神経線維の修復が促進されます。

ほとんどの方は、治療後すぐに痛みが和らぐなどの効果を実感できます。さらに、必要な場合は脊髄神経から症状部分(局所)の神経線維の修復を促進する治療も行います。

帯状疱疹後神経痛に対する遠絡療法

遠絡医学による帯状疱疹の治療が効果的な理由

現代医学の治療は、主に疼痛の除去に重点が置かれています、脊髄・脊髄神経の「神経線維破壊症候群」 という病態に対しての根本治療になっていません。遠絡医学では、破壊された脊髄の神経線維の修復に重点を置いています。そのため、効果的に帯状疱疹後神経痛の症状を改善出来ます。

帯状疱疹後神経痛による疼痛(触れると悪化する電撃痛や灼熱痛・皮膚の表面がピリピリとするようなこすり傷のような痛み)は、早い方で治療開始後1か月。多くは約3~6ケ月程度で改善できます。しかし、破壊された神経線維の修復には2-3年かかるので、完全に治癒するには2-3年かかります。

脳幹部から下行性疼痛抑制系

ゲートコントロール理論

【症例1】腹部のPHN

50代女性。仕事などで過労がありました。突然下腹部に発疹と痛みが出現し、皮膚科で帯状疱疹と診断をされゾビラックス内服治療を受けました。へそより下の右腹部に赤い斑点が残り、剣山で刺されるような強烈な痛みの為に眠ることができなくなりました。下着など衣服がふれてもビリッと電気が走るような痛みが常にある為、精神的にも鬱状態。ペインクリニックでリリカを処方されるましたが、効果が感じられませんでした。インターネットで遠絡療法を知り受診。初回治療より、治療後すぐに痛みが改善するのを実感されました。治療後、半日程度でまた痛みは戻ってきましたが、週2回継続治療を実施。3か月程度の治療で、ほぼ痛みは無くなり症状が出ても日常生活には支障を来さなくなりました。

解説:

この患者様のように、後遺症として帯状疱疹後神経痛になられた場合も、なるべく早く遠絡療法による治療を開始させていただくことで、激痛が出なくなるまでの期間が短くてすむ傾向があります。ただし、神経線維が完全に修復されるまで(皮膚感覚の違和感が改善するまで)には、2~3年の長期的な治療が必要です。

【症例2】右後頸部から頸、肩にかけての帯状疱疹後の激痛

77才、男性。一年前に右耳介後方から頸、肩に帯状疱疹後の痛みと痺れ、風に当ると痛みがピリピリと激痛を感じるようになりました。各医院を転々治療を受けても、軽快せず、遠絡治療目的で来院。初回の治療 :痛み、痺れは10→2と軽快。

5回目の治療:治療直後、痛み、痺れは0となり、その日1日中良い状態が持続しました。その後も、週2回の継続治療を実施され、3ケ月程度の治療で、ほぼ痛みは出なくなり、2年の治療で、痛みと痺れは完全に消失しました。

解説:

帯状疱疹後神経痛による疼痛は、通常約3~6ケ月で取り除くことが出来ます。この患者様の場合は、広範囲に神経線維破壊の状態がありましたが、遠絡治療による神経線維の修復促進が功を奏し、2年で治癒に至りました。

【症例3】右の臀部(足のつけね)と右足の帯状疱疹後のシビレ痛み(85歳 男性

85歳 男性 
平成29年7月 右の臀部から足先にかけて夜間に眠れないほどの痛みがあり、翌朝にすねから足の甲にブツブツと発疹ができました。すぐに皮膚科を受診。帯状疱疹と診断を受け点滴と飲み薬の処方を受けました。じきに発疹は消えましたが足の痛みは変わらず、ノイロトロピン、リリカなど痛み止めが処方されましたが、飲んでも全く効果を感じない状態が続き、眠れない夜が続きました。

8月中旬に遠絡療法での治療を開始。右臀部の痛みと、足に強い低周波をかけているようなビリビリした痛みがあったが、治療後に軽くなることを実感。週1~2回治療を継続し、6回目の治療後には、拍動痛が「痛いというよりマヒしたようなシビレ感」へ変化。8回目の治療後には、それまで痛くて足に力を入らずペダルをこぐことができないでいた自転車に乗ることができるようになりました。14回目の治療後、まだ足趾(あしゆび)の感覚が少しにぶいような感じは残りましたが、痛みは全く出なくなったため。終了となりました。

 

解説:

この患者様は、鎮痛剤も効果なく、夜間もほとんど眠れず食欲も低下されてしまったということで少しでも苦痛を和らげたいとご家族に付き添われて受診されました。高齢ではありましたが、発症後1ヶ月程度の段階で治療を開始し、腰~足部のライフフローを遠絡治療により促進することで、早期に神経線維のダメージを修復することができました。感覚の低下に関しては治療を継続することでされに改善していきます。

【症例4】左後頸部から頸、肩にかけての帯状疱疹後の激痛

 

「昨日より やわらぐ痛み 梨をむく」

「遠絡療法に古希の身預け秋の風」

「じわじわと痛み遠のく秋の雲」


俳句を下さった患者様(76歳 女性)は、2018年4月に左の顎から首、耳の後ろにかけて帯状疱疹を発症。その後、神経痛が後遺症として残りました。耳の後ろにドックンドックン、ズキンズキンと拍動と共に疼痛があり周囲が常にビリビリした状態で、鎮痛薬、神経ブロック注射、鍼治療、漢方など色々治療を受けましたが効果なく、7月末に当院を受診されました。初回の治療後は10だった痛みが8へ軽減し、「突き上げるような中からの痛みが軽くなった」との感想でした。その後、神奈川県横浜市から片道2時間近くかけて埼玉県草加市まで週2回のペースで通院され、10回目の治療時は、日常感じている痛みの度合いは、最も痛かった時を10とすると5程度まで半減し、痛む範囲も狭くなってきました。3か月経過された時点で、耳の下のキュンキュンという締め付け感はありますが、日常的にはだいぶ楽に過ごすことができるようになり、上の俳句を作ってきて下さいました。最初の数回は治療後の変化があまり感じられず不安もあったようですが、現在は治療中も笑顔が絶えず会話を楽しまれています。

解説:

頚椎2番、3番からの神経支配領域、後頭神経、三叉神経の枝である耳介側頭神経などが帯状疱疹によるダメージを受けた患者様です。脳の血管や三叉神経には、セロトニンをキャッチする受容体があります。痛みのストレスで血小板からセロトニンが大量に放出され、頭蓋内外の血管がし収縮し、続くモノアミンオキシターゼによる5-HTの急速な代謝によって。血管が拡張し、血管通過性の亢進を生じて、さらにウイルスの破壊を受けた三叉神経から炎症性の痛み物質が放出され、脳管はさらに拡張し三叉神経を圧迫、ズキンズキンと脈打つような痛みを生じます。治療効果が出始めるまでに時間はかかりましたが、ご本人が週2回の通院継続を努力して下さったため確実に改善しつつあります。神経線維の破壊を修復していくには時間がかかります。最初の数回であきらめないということが大切です。

【症例5】左臀部~大腿後面~陰部にかけての耐えがたい痛み(59歳 女性)

59歳 女性  愛知県豊川市

平成30年3月下旬より左の臀部がチクチク痛み、2日後に発疹が臀部から大腿部にかけて大きく拡がり皮膚科を受診。帯状疱疹の診断で治療を受けたが強い痛みが残りました。

ペインクリニックでリリカ、トラマール、トリプタノールなど強い痛み止めの処方を受け、ブロック注射も繰り返しましたが効果が感じられず、痛くて座る必要があるときも腰を浮かしていないと耐えられない状態。体重も減り、2か月後には足裏にシビレも発症しました。発疹は消え皮膚はきれいになり外からは分からない痛みに、医師からも「そんなに痛いの?」と言われ大変つらかったとのことでした。

発症から4か月後の8月に当院を受診され、遠絡療法による週2回の治療を開始。1か月後8回目の治療後には、漢方薬以外の痛み止めを飲まずに我慢できるようになりました。初回時に10だった痛みも波はあるものの6~7と落ち着いてきたため、愛知県内で当院と同じ治療内容が可能な先生にご紹介し、地元での通院に切り替えとなりました。


以下、ご本人の感想です。

 

〇 どのような症状でお困りでしたか?
「帯状疱疹後神経痛で、ペインクリニックで神経ブロックの効果もなく毎日一日中激痛で一日に4回痛み止めの薬を飲んでいました。この先どうなるのだろうと恐怖の毎日でした。そして、6ヶ月後も痛み止めを飲んでいると副作用も出てきました。(ふらつく、手がふるえる、体が急にビックッとなる)本当に毎日辛かったです。」

〇治療を受けていかがでしたか?
「治療5回目からは何も変わったことに気づきませんでしたが、6回目くらいから痛みが少し和らぐ時があり薬を一日4回飲んでいましたが、3回の日、2回の日、1回の日と飲む回数が減ってきて治療10回目くらいから一日中1回も飲まずに過ごせるようになりました。でもまだまだ痛いです。それでも痛み止めを飲まなくてはならないほどの激痛からは解放されました。嬉しです。おしゃれをする気が出てきました。先生、本当にありがとうございました。」
M・K 愛知県豊川市 59歳女性 会社員


解説:

帯状疱疹に罹患した患者の90%は後遺症なく治癒します。ただし、約10%程度の方に帯状疱疹後神経痛の症状が後遺症として残るといわれています。疱疹ウイルスによる神経線維のダメージにより、神経痛の重症度にも大きな個人差があります。この症例の患者様の場合、臀部から下肢、陰部という大変デリケートな場所に広範囲に神経痛が残り、帯状疱疹後神経痛の中でも非常に重症なケースです。遠絡療法により神経線維の修復を促進する治療を積み重ねることで、徐々にかつ段階的に痛みが改善しています。

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