帯状疱疹後神経痛(PHN)

帯状疱疹(たいじょうほうしん)について

帯状疱疹は、幼児期に感染した水痘(すいとう)ウイルス(ヘルペスウイルス)が体内に潜んでいたものが、ストレス等の免疫力低下により活発化して発症します。神経に沿って帯状に発疹・水疱・痛みが出現します。最初は皮膚の違和感から始まり、触覚・圧覚などの感覚低下、続いて温度覚・痛覚が過敏になり、帯状疱疹が出現します。我々の研究データでは、最も多い出現部位は胸部、最も治りにくいのは上腕部及び下腹部となっておりす。なるべく早期に皮膚科などで抗ウイルス剤を用いた治療を行うことが、後遺症を防止する為に重要です。

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは?

「風があたったり、衣服が触れてもビリッと痛む」「剣山でグサグサ刺されるような痛み」「体の奥でゴワゴワしたような痛み」(患者様の表現より)

帯状疱疹が発症すると、ウイルスによって神経の線維がダメージを受けます。そのダメージの程度によって、帯状疱疹が治癒した後も後遺症として神経痛が残る場合があります。

帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)またはPHN(post-herpetic neuralgia )と呼ばれ、焼けるような痛み(灼熱痛)や電気が走るような痛み(電撃痛)が発生します。

ヘルペスウイルスによる神経線維のダメージの程度が、非常に重度であった約10%の方に帯状疱疹後神経痛の症状が後遺症として残ります。

遠絡医学的には、神経線維破壊症候群のひとつとして捉えています。

治療には、神経線維の修復・再生が必要となります。

帯状疱疹後の神経線維の修復・再生には2~3年かかります。遠絡療法では、痛みの緩和は数回の治療でも充分効果がありますが、再発の防止も含めた完全治癒に至るには、治療を継続して2~3年が必要です。)

帯状疱疹後神経痛の一般的な治療

1.免疫力の回復

休養、蛋白質の摂取、γ―グロブリンの投与。

2.薬物療法

抗うつ薬、抗てんかん薬、リドカイン製剤、オピオイド、カプサイシン

3.神経ブロック

4.脊髄電気刺激療法

硬膜外腔に電極を留置して脊髄を電気刺激することで痛みを緩和する治療

帯状疱疹後神経痛に対する遠絡療法

帯状疱疹後神経痛の治療の重要な点は、ウイルスによってきずついた、脊髄・脊髄神経の神経線維の修復をすることです。しかし、一般的な治療では、神経線維の修復に有効な治療法がありません。

遠絡療法では、ライフフローの流れを強化することで、ウイルスに対する免疫力を向上させながら神経線維の修復を促進することができます。

具体的には、脳幹部~頸椎部脊髄と脊髄神経部分、及び、患部の脊髄神経の根元にあたる脊髄のライフフローをそれぞれ調節します。顔や喉、体幹部前方を通る任脈というラインにある治療ポイントにソフトレーザーを当て刺激をします。脳や脊髄のコントロールをしている督脈というラインが調整され、ライフフローが改善します。このソフトレーザーを使用した治療により、脊髄の神経線維の修復が促進されます。

ほとんどの方は、治療後すぐに痛みが和らぐなどの効果を実感できます。さらに、必要な場合は脊髄神経から症状部分(局所)の神経線維の修復を促進する治療も行います。

遠絡医学による帯状疱疹の治療が効果的な理由

現代医学の治療は、主に疼痛の除去に重点が置かれています、脊髄・脊髄神経の「神経線維破壊症候群」 という病態に対しての根本治療になっていません。遠絡医学では、破壊された脊髄の神経線維の修復に重点を置いています。そのため、効果的に帯状疱疹後神経痛の症状を改善出来ます。

帯状疱疹後神経痛による疼痛(触れると悪化する電撃痛や灼熱痛・皮膚の表面がピリピリとするようなこすり傷のような痛み)は、早い方で治療開始後1か月。多くは約3~6ケ月程度で改善できます。しかし、破壊された神経線維の修復には2-3年かかるので、完全に治癒するには2-3年かかります。

【症例1】腹部のPHN

50代女性。仕事などで過労がありました。突然下腹部に発疹と痛みが出現し、皮膚科で帯状疱疹と診断をされゾビラックス内服治療を受けました。へそより下の右腹部に赤い斑点が残り、剣山で刺されるような強烈な痛みの為に眠ることができなくなりました。下着など衣服がふれてもビリッと電気が走るような痛みが常にある為、精神的にも鬱状態。ペインクリニックでリリカを処方されるましたが、効果が感じられませんでした。インターネットで遠絡療法を知り受診。初回治療より、治療後すぐに痛みが改善するのを実感されました。治療後、半日程度でまた痛みは戻ってきましたが、週2回継続治療を実施。3か月程度の治療で、ほぼ痛みは無くなり症状が出ても日常生活には支障を来さなくなりました。

解説:

この患者様のように、後遺症として帯状疱疹後神経痛になられた場合も、なるべく早く遠絡療法による治療を開始させていただくことで、激痛が出なくなるまでの期間が短くてすむ傾向があります。ただし、神経線維が完全に修復されるまで(皮膚感覚の違和感が改善するまで)には、2~3年の長期的な治療が必要です。

【症例2】右後頸部から頸、肩にかけての帯状疱疹後の激痛

77才、男性。一年前に右耳介後方から頸、肩に帯状疱疹後の痛みと痺れ、風に当ると痛みがピリピリと激痛を感じるようになりました。各医院を転々治療を受けても、軽快せず、遠絡治療目的で来院。初回の治療 :痛み、痺れは10→2と軽快。

5回目の治療:治療直後、痛み、痺れは0となり、その日1日中良い状態が持続しました。その後も、週2回の継続治療を実施され、3ケ月程度の治療で、ほぼ痛みは出なくなり、2年の治療で、痛みと痺れは完全に消失しました。

解説:

帯状疱疹後神経痛による疼痛は、通常約3~6ケ月で取り除くことが出来ます。この患者様の場合は、広範囲に神経線維破壊の状態がありましたが、遠絡治療による神経線維の修復促進が功を奏し、2年で治癒に至りました。

小泉医院遠絡医療センター

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